大食一族 久遠の詩

俺屍リメイクをプレイします

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

此岸のわたし、ひがんのあなた

日増しに寒くなっていく空気の中、イツ花と二人、たくさんの話をした。

此岸のわたし④

目を開ける。 ぼんやりとした視界の中、それでもとっくに朝がきていることは理解できる。夢を見るかと思ったけれど、結局気がつけば夜が明けていた。目元に手をやれば、ほんの少しいつもより熱をもって腫れぼったい。夜通し泣いたら目が腫れるのか、と霞のか…

此岸のわたし③

場を照らす二つの火が、じりじりと音を立てている。イツ花の傍らに置かれた手燭の蝋燭が燃えていくのが、いつもより随分早い気がした。 影が揺れている。いつだったか、こうやって明かりをつけて、姉と妹と、台所でつまみ食いをしたっけ。そのときの記憶が、…

此岸のわたし②

「イツ花……」 なんとかして、目の前の人物の名前を絞り出した。 聞きたいことは山程あるのに、頭の中で言葉としてまとまらない。これが何なのか、いまどうしてここにあるのか、なぜイツ花がここにいるのか。すべてが喉の奥に張り付いてしまったかのように、…

此岸のわたし

鼻が痛むような、冷たい風が吹いている。 それでも冬ほどではなく、息が白くなることもなければ、指がかじかむこともない。去年の今はもう少し暖かかった気がするな、なんてとりとめもないことをぼんやり考えながら、柔らかい月明かりの中、ぽつんと立つ寂れ…

1027年12月 地獄巡りと、決断

12月。寒い寒い冬が一族にやってきました。ローディング画面では雪が降っている…うーん、12月の京都は寒いんだろうなぁ…… 悲願達成までの目標を立て、それに向かって邁進する大食さんち。軍資金をしっかり調達します。でもお茶碗は残しておく図。国宝でご飯…