大食語り2〜玄・刀削・甘明〜
大食さんち語り〜!!第二回!!
写真の都合上、次世代のうるちゃんも一緒に映ってるんですけど
語るのは三人ですね。玄さん刀削氏カンメイちゃん。
早速いきましょう。また長い語りがはっじまっるよー!
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●世代
この世代までが「前半」にくくられるのかなと思っています。
大江山を超えたメンバーの中にカンメイちゃんはいましたが、討伐隊参加は「母」としての側面が強かった気がするので、
「大江山超え前」で括ると、ここなのかなぁと。
そして、それを考えたとき、
大江山を超えないことを選択した世代でもあるんだなあと思います。
そんなわけで当主の玄さんから。
●米子の息子、優しい当主玄さん
この世代の何が後半と違っているかって、玄さんが「他の一族が来訪する前に当主を継いだ」ということなんですよね。
それは第一子のお子で、米子が身罷るときにまだ玄さんしかいなかったから。
で、大食さんちって最期を戦場で迎えた子が、後々進むごとにどんどん少なくなっていくんです。
(もちろん例外はいる)
それは一族の戦闘ローテが出来てきたから、というのが大きいのですが、それが前半はまだ固まりきってなかった。
なので、玄さんは「文字通り最期まで戦う親の姿を見た」というのがある数少ない子です。
でも、その最期の局面で心火がちょうどストップしてしまうんですよね。
ああ、彼は臆病なんだな……というのが、そのときの率直な印象でした。米子の優しい部分を彼は継いだのだ、と。
でも当主を任されたのが2ヶ月のときで、初陣で母親の最期と向き合うって……そりゃ怖いし、今考えるとなかなかヘビー………
そんなヘビーな状況で、大江山を超えるかの判断も任されてしまうという………(1020年12月後半 蛮勇は勇気に非ず - 大食一族 久遠の詩)
家系図を頂いたときのコメントにも書きましたけれど、
玄さん、一族のなかでも「思い詰め属性のある当主」だったなあと思っていて。
改めて振り返ると、いや思いつめるわこれは……と納得する図式が出来てました。
大江山を超えない判断をしたのは、前述の心火上がり云々もあったのだけれど、
娘のうるちゃんの信条が「無策の策」で、山超えにぴったりだったり(このへんはまたうるちゃん回で)
本当に皆が玄さんに鏡を向けてくれていたりして、
「玄さんの意見」を尊重してくれるんだ(当主としても個人としても)と感じる部分が大きかったというのがあります。
最期のとき(言い残すことは、何もない - 大食一族 久遠の詩)まで、周りが自分をどうみるかを気にしてはいたし、最期まで本当に後悔というか、自責を抱えた人だったけれど、
それでも「周りの信頼と愛情」というものを全うに信じられたから、あの遺言だったのだろう、と思います。
あの世代で山越えをするIFなんかも考えてたんですけど、玄さんは真実に向き合いきれないかも……というなんとなくのイメージもあったり。恐ろしいな
と、このへんで玄さんを信頼するうちの一人、刀削氏の話に移ります。
●一族の「問題児」、刀削氏
男17番の特徴的なグラ、火肌に水髪というカラーリング、そして引っさげたコメントが「野菜嫌い」!
属性盛り込んできたねえ、というのが当初の印象で、それはそのまま彼のキャラクター性に面白いように反映されました。しかも心素質として見ても風がめちゃ強い。笑 こりゃどう考えても変わり者だよなあ、みたいな。
彼がこうでなければ、麺太兄上はあそこまでツッコミに回ることなかったよなぁ、と思います(冬の家族会議 - 大食一族 久遠の詩)。
野菜を食え、はずーーっと言い続けてたな……大食の一族に生まれて好き嫌いするとは何事ぞ?みたいなプレイヤー感情も相まって。笑
なので、割合勝手に動いてくれる一族代表みたいなところがあって、書くぶんには楽させて貰ったなぁ……と思います。
その勝手に動いてくれる中で、心火の高さだったり、親の最期だったりが大きく関わったな、と思ったのがこれ(経験者はかく語りき - 大食一族 久遠の詩)で。
タイトルにつけた「経験者」っていうのは、刀削氏のこともカンメイちゃんのことも指している(親に武器を探してもらって嬉しい経験と、家で留守番してるとき不安になる経験)んですよね、っていうのを
感想として頂いたことがあり、ああ、伝わっている……!!となったのも、大食さんちを書いている中で経験した嬉しいことのひとつです。
大江山を超えない決断をしたとき、忠心が下がったりする場面もあり、
いくら玄さんを信頼しているとはいえ、やっぱり全部をわかり合うことは当たり前に出来なかっただろうとは思うのですが、
なにせああいう性格の刀削氏でしたから、
玄さんとは軽いやりとりも多かったと思いますし、それが当主の思い詰めグセを少し緩和する、という局面もあったのだろうなと思いますね。
最期のひとつまえ(疑問と結論と当主と一族 - 大食一族 久遠の詩)を書いているときは、まじで彼が死ぬことが飲み込めず、うるちゃん視点で語って貰ったり
遺言(心配ご無用 - 大食一族 久遠の詩)も幕間の中で出したりと、実験的な書き方を多くしたのも彼ならではだったなぁ、と思います。
読んでくださってた方から、言及をいただくことが多かった一族というのもあり、
長く時間が経った今も、思い返すエピソードに事欠かない人ですね、刀削氏。
次は、末子のカンメイちゃんについて!
●明るいフィジカルガール、カンメイちゃん
体火に恵まれる子が多かった(ちゃんと狙った素質の子が来てくれていた)というのもあり、
カンメイちゃんも、ものすごく攻撃に長けた槍使いだった印象があります。
この世代は「母親ー息子」「父親ー息子」「母親ー娘」で、それぞれ違っているのが、
プレイヤーの好き好きポイントだったりします。お母さんとは仲良かったんだろうなぁ、とごく自然に解釈していました。素質も割合いいのを引けていて、いい関係性だったのかなと思ったり。
なので、彼女のことを考えるときに、「母親」というキーワードが浮かぶことが多かったです。
玄さんが逝去するときに、彼は
カンメイちゃんの息子であるあずまくんと、「当主と一族」という関係になってほしくない、と思っているんですよ。
そのあたりも「母親」というイメージ意識が強かったから、というのがあります。
また、薯芋花ちゃんからの傾向として、末子はやはり強く「末子であり親であり」みたいなのが強くイメージされるというものがありましたが、
カンメイちゃんに関しては、そこに加えて「姉」というのもかなり強く、
後続のうるちい組に対する「おねえちゃん」という感覚で、長く見ていた気がします。
カンメイちゃんといえば大江山ですが、もう、抜かせないのが遺言で……あれが…辛くてなぁ……
彼女は、最期まで戦場に立ったうちの一人で、
健康度が下がってダッシュができない、みたいなのを、本当にプレイヤーが体験したこともあって。
彼女の人生をどう締めくくろうか、と思って迎えた逝去シーンが、本当に衝撃的で……
気が触れたような文章(鬼さんこちら あちら そちら - 大食一族 久遠の詩)として反映されました。
優しい優しいカンメイねえさま、という図式のなかにあって、
「責任感、罪悪感」という鬼に食われそうになっていたカンメイちゃん。
天界というよりは、死後の世界の幸せを願ってしまう子ですね……
玄世代はこんな感じです!
次回は大江山越え、うるち世代ですよー!!!