大食一族 久遠の詩

俺屍リメイクをプレイします

大食語り3〜うるち・ちいね・あずま〜

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大食さんち語り!うーん間を開けてしまって…もっとコンスタントに一族について語りてぇよ俺は ままならないですのう

とはいえ最後までやり通しますよ!今回はうるちいあずまの三人!!早速やっていきましょう!!


●世代

まあ誰がなんと言おうと山越え世代ですよね……ああ、思い出すだに胃が痛むあのときのプレイング。

どうしていいのかわからない、というのが、プレイ中の率直な感想でした。(山越えはノープランぶん殴り戦だったし。いや、純粋な力比べでも勝てるという証明ではあった感じですけども)

ただ、キャラ付けという点で迷うことはあまりなかったですし、レベルアップの数値とか見てても、山越えに対しても山越え後であっても、力は問題ない、メンタルも安定している子たちだったなあという印象でした。呪いが解けないことによる甘明ちゃんの死だったり、初めて子世代のなかで長子じゃない麺家系に当主を任せたりというのはあって、それらは確実に後の世代に影響を及ぼすんですけど、

なんというかキャラクターにプレイヤーが助けてもらったみたいな。そんな世代だったなあと思います。

うるちい、とセットにすることが多かったですが、プレイヤーのなかでは本当にここ三人は「信頼し合う家族であり相棒同士であり」という印象がとても強いです。仲良しだけれど、すごくシビアな部分もあったりするんだろな、みたいな。


では、そんな三人の長女、うるちゃんから。


●すべてを決めた信条「無策の策」、総火カラーの燃える当主うるち

うるち、って可愛いですよね(親ばか)!うるち米のお菓子とか見るとにこりとしてしまうのよ。俺はいつでも概念一族を吸っている

まずうるちゃんの前提として、「玄さんが山越えをするのをためらった」というのがあって。

それは玄さん回でも語ったとおり、「彼が山を越えるには、臆病すぎる側面があった」からなんですよね。多分純粋な戦闘ステータスだけ考えれば全然問題なかったんですけど。

で、そういうキャラ付けしてしまったうえにうるちゃんのこの信条ですよ。

「無策の策」。何も考えないことを策とする。そんなんもう、考えすぎてがんじがらめになってる父親の背を見て、前を向いてガンガン行かないとって思うんだろうなー!って解釈しちゃうわけですよこっちは!!玄さんとの関係性は極めて良好だったと思うんですけどね。

戦果に固執するより家族を死なせないことを優先して(疑問と結論と当主と一族 - 大食一族 久遠の詩

当主としての道筋がどんどん出来上がって、選考試合でも優勝してからの、甘明姉さまを死なせないための、山越え。

んでこれ(前を向く 前しか向かない - 大食一族 久遠の詩)。ちょっとこれについては明るくないバックボーンがあるので、文字色ちょっと薄めにしてま……あかるい大食さんちの話を求めてる方は、2つ目の★マークまですすすっとスクロール頼んます!


ここで、いままで触れてこなかった指輪のバックボーンがチラリズムしてます。

大食さんちの指輪、着脱も可能だし、普段は特別なものではないただの指輪なんですよね。ちょっと源太さん来たりするけど(また楽紗ちゃんとこで語ります)。特段マイナス補正がかかるものではない。

ただ、天界から贈られたものなんですよ。天界としては、この「第2の朱点童子が朱点童子を討伐する」というのは肝いりの作戦なわけで(それが誰のためであっても)。失敗されちゃ困る。だから打てる策は事前に打ってると思うんですよね。そのうちの一つが指輪なんじゃないかとは、プレイを始めた当初からずっと思っていて。

天界サイドとしては、一族が鬼との戦いで死ぬのはまだ想定できて(だからそのときになんかしら助けを送る手段にしたのが、七光の御玉なんじゃないかと思っている)(あくまで大食さんちのはなし)問題は、一族がそれ以外のことで死ぬこと。

メンタルがブレイクしちゃったりすると、食べれなくなるじゃないですか。ごくあたりまえに。

だから、特に指輪をつけているひと=当主様には、いつなんどきでも食べてもらわないと困るんですよ。食べなくなると死んじゃうから。一族の旗印になってるひとにはいつだって元気でいてもらわないと困るんですよ。

だから、大きなショックを受けたり、あきらかに不安定になったり、つまり「当主の脳内で能動的な死が選択肢に入ったとき」に、強制的にでも食べるスイッチを入れるためのものなんじゃないかと。んで、体の方は食べてればとりあえずは大丈夫なんです。(実際はそんな単純なものじゃないけど、一族の体だから…)あとは、一族の使命と、脈々継いできた悲願への思いが目の前に転がれば、戦いに出ざるを得ないわけで。

この先も、色々一族が無理に食べてるシーンがあるんですけど、それらはこの部分のこういう解釈が元になってます長い★

うるちゃん本人は、本当に前を向いて走り抜けた子だと思います。反面、立てた策が実を結ばないことも多かったと思います。田右衛門さまを選んだのだって、何かしら子孫に情報を遺したかった思いがあったのだろうとか(情報なんてひとかけらも出なかったでしょうけども…このへんは旭さん回で)、ちいねちゃんに隊長を任せたときに戦果が振るわなかったりとか(ずっとみんなのことをまっていた - 大食一族 久遠の詩)。

でも、本当に最期(大食うるち 前編 - 大食一族 久遠の詩)まで、うるちゃんは走ってくれたなあと思います。遺言がああなのは、ようやく最期に、たったひとつ溢れた「呪いが解けたあとを夢見た日の、日常へのあこがれ」だったのかな、と。

次はそんなうるちゃんといつも一緒だった、ちーちーことちいねちゃん。


●フィジカル舌打ちガールちーちー

あの刀削氏が父になり来たのが2つお団子のかわいいちいねちゃんですよ。愛。

父上が指南書を取ってきたことで拳法家になったという経緯なのですが、彼女から脈々麺家系は拳法家を継いでいくことになります。後続の子たちの毛色はばらばらですが、彼女の戦い方が軸になっていると考えると感慨深いですね。戦闘、めっちゃ強かった。安定感もありました。

悪癖舌打ちをひっさげてやってきたときは、うるちゃんへの負けん気で…という解釈だったし、途中途中そういう会話を挟んでいたのですが、

プレイを進めるにつれ、彼女の心の値が地を這って動かなかったのもあって、これは負けん気だけでどうにかなるもんではないぞ…と思い。「何か言おうとして上手く言えず、なんとか口を開いたときにようやく出る音」になることが多くなっていったんだろうと思います。ちっ、っていうあれ。舌打ちに聞こえるんですよね。うん。

大江山をうるちゃん、あずまくん、甘明ちゃんと越えて。そのときの幕間でも彼女が出来たのはただ、甘明ちゃんの傍で体をささえることで。本当に、心根の部分はなんというか、普通の子たちだったな、うるちい、と思います。

あずまくんの戦闘不能を見て自分を責めたり(悔しさひとつ糧にして - 大食一族 久遠の詩)、進言はやたら回復が多かったり、戦果を得られなくてまた自分を責めたり、それをうるちゃんに慰められたり……

でも。

うるちゃんに「立って」って言ったのはちいねちゃんなんですよね……(望みは絶えたか - 大食一族 久遠の詩

だからこそうるちゃんの最期、ちいねちゃんには留守番してもらって。ふたりでたくさん話したんだろうな、って思ってたら…遺言まで、こう……揃って解釈ができるもので、もうね……

本当に、支え合って生きたんだな、と思います。で、そんな姉二人を見て育った、末弟のあずまくん。


●親神は明美ちゃんの一本気剣士、あずまくん

なんかこう、親神様の濃さを考えるともうちょっとキャラ付けも出来ようものを!という反省は未だに薄くあるのですが、撮って出しでオネエにするにはちょっとあまりに難しかった…髪のボリュームはやや明美ちゃんテイストありますよねあずまくん。語り冒頭からこんなんですまねぇ。

PSPが寿命を迎えつつある中でやってたこともあり、起きてほしくなかったトラブル「途中でぶちっと切れる」の被害者でもあるんですが

新しく付与された来世は刀鍛冶、という特徴で、やや一本気な性格が形成されたところがあります。

もうねー、あずまくんは……お母さんが甘明ちゃんだから……山越えで、一番苛烈な気持ちを抱えたのは彼だったのではないかと思います。

山越え前までは、どこか母と一緒に暮らせる未来を信じることが出来ていたのかもしれないけれど、それが一気に叩き折られてしまった。

山越え幕間では彼は最初「うそだろ」って言うんですよね。そして「呆然とする」んです。感情がしっかりついてくるまで時間が掛かって、その後お母さんが亡くなる。で、甘明ちゃんの遺言ですよ……そんなんねぇ……(顔覆いプレイヤー)

うるちいが「お互いの足りないところを補い合う」関係だったのは、あずまくんから見ても明らかだったと思うのですが、女性陣の気質が「普通の子」だったのに対して、あずまくんは戦闘に対して前のめりだったと思います。

で、一回戦闘不能に。もう、血の気が引きましたよね当時は……そこから続く幕間に、彼の正確と気質は書ききっている気がします。自分は弱くない。守られる存在ではない。馬鹿にしないでくれ(なお、ちいねちゃんにそのつもりは当然まったくない)、です。弟たちへのアレソレとかもね(賭した先で - 大食一族 久遠の詩)

同時逝去(大食ちいね 大食あずま - 大食一族 久遠の詩)だったのもなあ……一度死の淵を経験した彼は、自分の死に際をよく分かっていた気がします。で、最期にやっと、末弟としての気持ちをしっかり自覚するんです、彼は……一番感情移入して書いたかもしれないなぁ、彼の幕間……


しんみりしたところで、語り記事をおしまいにしたいと思います。

次は問題の世代だぞ……(震え)