大食一族 久遠の詩

俺屍リメイクをプレイします

世代の終わり

討伐から、急いで帰ってきた三人。

きっと、一番先に屋敷についたのはひたちゃんだったと思います。ひおりんは、どうだろうな。ちゃんと、胸張って、帰ってこれたかい?

 

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帰ってすぐでした。装束を着替える間も無く、煤けた顔のまま駆け寄ったことだと思います。

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ぁあぁ………

ちいねちゃん、当家、最長寿です。システム最長寿ではありませんでしたが、それでも、山越え後の辛い時期を、本当に長く支えてくれました。
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本当にね、うるちゃんの時も言ったんですけど、めちゃくちゃ華々しい戦果なんですよ
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ボスもバンバン倒して
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選考試合だって出場して、華々しく優勝して。
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うるちゃんの背中を、ときには支えて、ときには叩いて。そうして臨んだ山越えでした。
でも……だめだった。
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ほとんど間をおかずに、交神して。
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子どもに、職業を継がせたのは、ちいねちゃんだけなんですよね。自分がやってきたことを、きちんと伝えたかったんだと思うんですよ。怖がりだけど、ものすごく強かったから。
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最後に鳥居に行ったときは、どう思ったんだろう。ねえ、ちいねちゃん。

そして、眠るように彼女は目を閉じて。ぽつりと、家族に声をかけました。

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ぁあぁ…ああーーーーーー……これは、うるちゃんのことだよね……って、この画面を見たとき、プレイヤーは真っ先にそう思いました。

踊りと小唄を見に行くんだよね…

きっとそこには、お父さんも、優しい兄さん姉さんもいるよ。

ゆっくり、休んでね、ちいねちゃん…f:id:omatyax:20190302124836j:image

そして、おそらく、日をおかずに。

あずまくんが、息を引き取りました。
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明美ちゃんと、やさしいカンメイねえさんのお子、あずまくん。

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山越えのとき、最年少だったのになぁ…
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母さまと、二人の姉さんに囲まれて、姉さんたちと同じように、華々しい戦果を挙げて。
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終わるって思ったのにな。一番悔しかったのは、あずまくんだと思うんですよ。

カンメイちゃんが、生きてくれると思っていたから。たくさん、これからのことを、話していたはずだから。それが、潰えて。
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きっと、なかなか動けなかったであろう彼を、母であるカンメイちゃんと、二人の姉さんが支えて、立ち上がって。
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二人の弟と、自分の娘がきたとき、
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自分を奮わせたのだと思います。

白骨城。すばらしい戦果だったもの。
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上には姉さんたち、下には弟たち。

間に挟まれた時期が長かったから、賑やかに過ごしていたんじゃないかな。なんて、思っていました。
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これは、弟たち、そして娘に言ってるんだよね…………みんなで寝てたのかなぁ。兄上のいびきと歯ぎしりがうるさくて寝られなかった、なんて、笑いながら、旭くんあたりに言われたことがあったのかなぁ。それとも、ひたちゃん?

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朱点は倒したはずなのにね…

山越え世代の完結が、同時逝去になるだなんて、思ってもみませんでした。

先に行ったうるちゃんを、一人にしたくなかったのかな。

カンメイねえさまと、四人でひとつのチームだった、山越え世代。

ほんとにおつかれさまでした。ゆっくり…ゆっくり休んでね。