「なァひたち。ちょっといいかィ」 討伐準備を進めていたとき、障子越しにそんな声がかかった。見れば逆光で、長兄の姿が切り取られている。相変わらず姿勢が悪く、背中は猫のように丸まっていた。それをご当主に指摘されては「仕方ねぇでしょうよ、穂先研い…
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